昨日たまたまテレビをみたら遅発性統合失調症の特集をやっていた。
遅発性統合失調症〜40代以降に発症する統合失調症のことだそうだ。
まさしく私は40才で発症した。
適切な投薬治療を早く開始すれば、その後の症状を抑えられる、とあった。
私の場合、まさに速やかな対処で症状が抑えられた例にあたると思う。
私の幻聴は、息子の誕生日の前の夜に始まった。
翌日、息子の誕生日に、車で遠く離れた場所に幻聴に導かれるままドライブした。
その翌日、着の身着のままで、近くの神社まで歩いていき、
支離滅裂な態度をとり、警察に保護された。
このへんの記憶はもうあまりない。
日時の記憶があいまいで思い出せない部分もあるし、あまり思い出したくはない気持ちも強い。
とにかく、警察に保護されて、その夜夫が私を精神科につれていき、その翌日、入院した。
発症後、本当に早くに投薬治療が開始されたわけだ。
病識が全く無いままの約2週間の任意入院。
退院後、薬を飲むことに抵抗し、飲まなかった時期もある。
薬を飲まなければ症状は悪化する・・・。
眠れない、幻聴に操られる、とにかく自分が病気であることが全く理解できていなかった。
見かねた夫が、途中で病院を変えてくれた。
そこの先生が、はっきりと私に、「統合失調症の疑いが強いです。」と伝えた。
そこではじめて、統合失調症についてインターネットで調べ、自分が病気なんだと悟った。
幻聴、恋愛妄想、全てが自分の病気のせいだ、と受け入れるのに少し時間がかかったけれど。
あとは、もう、まじめに薬を飲むようになった。
幻聴が消えるまで、発症から約4ヶ月ほどかかった。
幻聴が消えた後は、虚脱感、恐怖感、不安感など陰性症状がやってきた。
約2〜3ヶ月は続いただろうか。
徐々に虚脱感は回復していった。
今でも、気候が悪いときは体が動かなくなるが、ビタミン剤のサプリメントでずいぶんと軽減されている。
とにかく、遅発性統合失調症は家族が気付いて病院につれていかないとなかなか治療が開始されず症状が重くなってしまう、とテレビで言っていた。
私の場合も、夫の適切な対処があったからこそ、こうやって日常生活をなんとか普通にこなせるまでに回復したのだと思うと、夫には本当に感謝している。
あのまま、薬を独断で止めていたら、今もいろんな症状に苦しんでいたことだろう。
あのとき、先生が、統合失調症の告知をしなかったら、何もしらずに薬を止めていたことだろう。
告知を受ける、病識を持つ、病気を受け入れる、それがどれだけ大切か、身をもって知ったことになる。
今は再発防止のための薬をまじめに飲み続けている。
飲んでいても再発する恐れはあるのだけれど。
年単位で薬を飲み続け、いつか、そのうち、薬を飲まなくてもいい日が来たらいいな、と淡い期待もある。
でも、再発が怖いから、薬は一生のみ続けよう、としっかりと覚悟はしているつもりだ。